2023年12月1日放送

第3回 遠野市上下水道事業審議会

第3回遠野市上下水道事業審議会が、今週月曜日(11月27日)、遠野浄化センターで開かれました。この審議会は、遠野市の上下水道事業について、効率的で効果的な運営をはかるため、有識者や市民から広く意見を聞くために設置された市長の諮問機関です。今年度は、人口減少や施設の老朽化など遠野市の下水道事業が今後直面するさまざまな課題に対応していくため、「下水道使用料の見直し」について審議が進められています。前回9月に開かれた第2回審議会では、今後の経営の安定化をはかるため、最低限必要となる下水道使用料の引き上げ額の水準について審議が行われました。その結果、今後5年間の安定化をはかる案と今後10年間の安定化をはかる案の2つに絞られました。この日は委員9人が出席し、2つの案のどちらが望ましいか、またその使用料水準を確保するための算定方法、使用料体系をどのように設定するのが望ましいか審議されました。そして、採決の結果使用料の水準については委員全員が「今後10年間の経営の安定化をはかるため、1カ月あたりの使用水量が20立法メートルの場合を目安として現在の税込み2,612円から税込み3,740円に引き上げることが望ましい」という結論になりました。また使用料体系については「使用水量が10立方メートルまでの基本使用料を現在の税込み1,442円から税込み2,090円に引き上げるとともに、10立方メートルを超える使用水量に対する従量使用料については使用水量の多い事業者に配慮して48円から51円の範囲で引き上げることが望ましい」という結論になりました。このあと、結論をもとに作成された答申案の原案について審議され、委員から寄せられた意見を反映した修正案を作成することが確認されました。なお答申案は、来年1月23日に予定されている第4回審議会で最終確認し、市に答申するということです。今後、市では審議会からの答申を受けて下水道使用料の見直しについて最終的な方針を判断することにしています。

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