2023年11月8日放送

小水力発電を活用したセンサーわさび田に設置

宮守町達曽部のわさび田で小水力発電を活用した温度センサーの設置実証事業が先週木曜日(2日)に行われました。東北地方で導入されるのは初めてです。この設置実証事業はわさび田に小水力発電を活用したセンサーを設置し、気温や水温のデータを収集する目的で遠野わさび公社が実施しました。この日は宮守町達曽部のわさび田に、遠野市と連携して実証事業に取り組んでいるリコーの社員がセンサーを設置しました。東北地方で初導入となるこちらのセンサーは主にバッテリーを電源としていますが、補助電源として水の流れる力で発電する小水力発電を活用することで、充電をしなくても連続して運用できます。また、わさび田は水量が安定していて落ち葉などが流れ込まず、冬場も凍らないことから小水力発電に適した環境だということです。遠野わさび公社の菊池陽所長は「これまでは経験や勘に頼ってきた気温や温度に関するデータを集めることで今後、わさびの高品質化や安定化につなげたい」と話していました。なお、遠野市では今後も小水力発電の活用方法や発電に適した環境の調査を続けていくということです。

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