2023年10月31日放送

遠野中学校 創立10周年記念式典・演奏会

遠野中学校の創立10周年を記念する式典と演奏会がおととい(29日・日曜日)市民センターで開かれました。記念式典と記念演奏会は、生徒たちが考えた「十人十色〜遠中に新たな色を〜」をテーマのもと、遠野中学校創立10周年記念事業実行委員会が開いたもので、生徒や来賓、歴代の校長などおよそ360人が出席しました。創立10周年を迎えた遠野中学校は、平成25年4月に遠野中学校、綾織中学校、附馬牛中学校の3校が統合して新設され、これまでに1,295人の卒業生を輩出しています。初めに行われた記念式典で堀村克利校長は、「故郷に学び、故郷を語れる遠野人が育つ遠野中。一人一人の夢が開かれる遠野中を目指し、生徒・教職員、保護者・地域の皆さまと共に歩む遠野中学校でありたい」とあいさつしました。続いて多田市長が「遠野中学校が今まで築き上げてきた素晴らしい伝統を称えるとともに未来に向けて更なる飛躍を心から願っています」と祝辞を述べました。この後、遠野中学校の10年間の歩みを振り返る記念動画が上映されました。記念式典の後は、東日本大震災の津波の流木や倒壊家屋の木材で作られた『TSUNAMIVIOLIN』を使った記念演奏会が開かれました。『TSUNAMIVIOLIN』は、被災地の復興を願い長野県在住の弦楽器制作家が手掛けたもので、ヴァイオリンの表板と裏板をつなぐ「魂柱」には、津波に耐えた陸前高田市の「奇跡の一本松」の木片が使われています。そして、その裏面には、「奇跡の一本松」の姿が描かれている特別なヴァイオリンです。演奏会では、遠野中学校にゆかりのある3人の音楽家がヴァイオリンとピアノ、そして美しい歌声をホールいっぱいに響き渡らせていました。また、全校生徒による合唱や出席者全員で校歌を歌い、遠野中学校創立10周年をみんなで祝いました。終わりに生徒会長の水内大和さんが決意のことばを述べました。出席した人たちは、遠野中学校の更なる発展と飛躍に期待を寄せていた様子でした。

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