2023年10月10日放送

東北ツーリズム大学2023

東北ツーリズム大学2023が先月30日・土曜日から2日間、市民センターなどで開かれました。東北ツーリズム大学は、遠野をはじめとする東北地方の農山村で培われてきた地域資源を活かしたまちづくりを学び参加者同士の交流を深めようと、平成16年から遠野山・里・暮らしネットワークが開いています。農泊品質支援実践者ミーティング研修も兼ねた今回は、農泊施設経営者に食や宿泊、交流を基軸とした新たな収益性の確保と多様な人材参入のためにこれから何をするべきか学び直してもらうことを目的に開かれ、地元、遠野をはじめ熊本県や大分県といった県内外からの農泊施設経営者などおよそ40人が参加しました。この日は、はじめに開会式が行われた後、さっそく座学に入り農泊を営む事業者を支援している東京都の日本ファームステイ協会品質評価支援研究所長の青木辰司さんが、今後の農泊のあるべき姿について話しました。この後、情報交換会が行われ参加者たちからは、「客が来るための交通の便が悪い」といった話や「一人でやっているので受け入れに限界がある」、「後継者不足」などといった悩みが出されていました。また、この日は、「農泊の質をどう高めるか泊・体感・食・交流の極上化を目指して」をテーマに4人のパネリストによるパネルディスカッションも行われました。このうち、大分県で農家民宿を営む中山ミヤ子さんは、一人で無理をせず、できる範囲でやることが農泊を楽しく営むことにつながると話しました。このほかにもコーディネーターを務めた青木さんは、農泊について経営者がもっとマーケティングをする必要があると説いていました。参加者たちは、パネリストたちの意見や提言に熱心に耳を傾け今後の農泊のあり方について参考とした様子でした。

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