2023年9月27日放送

岩手県イノシシ捕獲技術研修会 被害防止対策を強化

岩手県イノシシ捕獲技術研修会が先週金曜日(22日)、あえりあ遠野で開かれました。岩手県イノシシ捕獲技術研修会は、岩手県のイノシシの急速な生息域の拡大に伴い、農林業被害が増加傾向にあることから、捕獲技術の向上による効果的な捕獲の促進を図ろうと岩手県環境生活部自然保護課が開きました。この日の研修会には、遠野市鳥獣被害防止対策実施隊のメンバーや県内の猟友会などおよそ50人が参加しました。はじめに県の担当者から岩手県におけるイノシシの状況について説明があり、東北地方のイノシシの推定個体数は、およそ8万頭になるということです。また、岩手県における令和4年度のイノシシの捕獲数は979頭、農業被害額は4,184万8000円になるということです。次に、東北野生動物保護管理センターの瀬戸秀穂さんを講師に招き、「イノシシの生態と効果的な捕獲方法について」の講義が開かれました。瀬戸さんは、映像や写真を交えながらイノシシの繁殖力がとても強いことやイノシシの能力ついて説明しました。また瀬戸さんは、イノシシの捕獲方法である「箱わな」と「囲いわな」の特性についても説明しました。講義のあと屋外に場所を移して、動作確認の説明や設置に必要な装備など「箱わな」と「くくりわな」の架設についての説明が行われ、参加者たちは真剣な表情で話を聞いていました。この日の研修会に参加した人たちは、イノシシの生態や捕獲方法について理解を深めた様子でした。

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