2023年7月31日放送

遠野市上下水道事業審議会

今年度第1回目となる遠野市上下水道事業審議会が本庁舎で開かれました。遠野市上下水道事業審議会は、遠野市の水道事業および下水道事業の効果的かつ効率的な運営を図るため去年10月に発足した市長の諮問機関です。今年度1回目となる審議会には委員9人全員が出席し、はじめに多田市長から菊池明敏会長に「適切な下水道使用料のあり方について」の諮問書が手渡されました。続いて、事務局から今後の下水道事業の見通しについて説明されました。遠野市の下水道使用料は供用を開始した平成8年から27年間ほぼ変わらず、1立方メートルあたりの使用料金は「131円」と県内14市の中では盛岡市に次いで2番目に低い水準となっています。仮に現在の使用料を50年間続けた場合、1億4100万円の使用料見込みが、50年後には人口減少などの影響から5000万円まで減少する見込みとなっています。さらに、20年後からは下水道施設の大規模更新も予定されており深刻な資金不足が懸念されています。説明を受けた委員からは、「今後も厳しい経営状況が予測されるのであれば、一般会計からある程度の補填は必要として考えていくべきでは」「使用料の見直しは必要だとは思うが、市民生活にできるだけ影響を及ぼさないような形で検討してもらいたい」などの意見が出されました。なお、第2回審議会は9月26日に開催され、今回委員から出された意見を踏まえて下水道使用料の改定水準について具体的な審議が行われる予定です。

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