2023年7月24日放送

こども本の森 遠野 名誉館長 若竹千佐子さん 就任

中央通りにあるこども本の森遠野の名誉館長に上郷町出身の芥川賞作家若竹千佐子さんが就任することになり、その委嘱式がきのう(23日・日曜日)あえりあ遠野で行われました。こども本の森遠野は、未来を担う子どもたちの夢と希望を育む拠点として遠野市が世界的建築家・安藤忠雄さんと整備し、令和3年7月25日に中央通りにオープンしました。オープンしてからの2年間で延べおよそ4万1,500人の利用があったということです。きのうは、オープン2周年を迎えたこども本の森遠野の魅力をさらに高めていこうと、およそ200人の市民が集まる中、こどもスタッフが進行役を務め、名誉館長の委嘱式と講演会があえりあ遠野で行われました。初めに行われた委嘱式では、こどもスタッフがこれまでのあゆみを説明した後、こども本の森遠野の名誉館長に就任する上郷町出身の芥川賞作家若竹千佐子さんに多田市長から委嘱状が手渡されました。名誉館長としての任期はきのう7月23日から令和8年7月22日までの3年間となります。多田市長は、「これからの子どもたちが本を身近に感じながら可能性と夢を広げていくためにもこども本の森遠野をみんなで有意義に育てていきたい」とあいさつしました。続いて、名誉館長に委嘱された若竹さんが就任にあたっての決意を述べました。また、委嘱式の終わりには、「こども本の森遠野に集う子どもたちがすくすく成長し、文学の聖地遠野から世界に羽ばたいてくれることを期待しています」などと世界的建築家・安藤忠雄さんから寄せられたメッセージの紹介もありました。この後、遠野少年少女合唱隊の歌声から始まった講演会で若竹さんは、ふるさと遠野について帰るとホッとする安心できる場所と語ったうえであらためて遠野が持つ魅力を話していました。また、講演会の中で若竹さんが芥川賞を受賞した自身の小説、「おらおらでひとりいぐも」の一説を朗読する場面もあり、会場からはたくさんの拍手が送られていました。

Copyright(C) TonoCableTelevision. All rights reserved.