2023年6月12日放送

SL銀河 ラストラン

東日本大震災の復興支援として9年前からJR釜石線を走ってきた観光列車「SL銀河」の運行がきのう(11日・日曜日)最終日を迎えました。SL銀河は、東日本大震災からの復興を観光で支援しようと9年前の平成26年4月から運行が始まりました。C58系蒸気機関車と花巻市出身の童話作家、宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」をイメージした客車が人気を呼び、これまでおよそ7万4,000人が乗車しました。しかしSL銀河は客車の老朽化に伴い、きのう(11日・日曜日)最終運行となりました。JR遠野駅には、SL銀河の最後の雄姿を目に焼き付けようと、大勢の市民や鉄道ファンが訪れ、特別に運転室に乗車したり何枚もの写真を撮影しながら別れを惜しんでいました。一方、SL銀河の路線で一番の人気スポット、宮守町のめがね橋付近ではきのう(11日・日曜日)、日中から大勢の市民や鉄道ファンが集まりにぎわいを見せていました。交通誘導をしていた人によりますと、SL銀河がめがね橋を通過する8時間ほど前から道の駅の駐車場をはじめ周辺の臨時駐車場が満車の状態だったということです。また、めがね橋前では、新町自治振興会やめがねばし直売所のスタッフがSL銀河に感謝を伝えようと横断幕を掲げその時を待っていました。そして午後8時過ぎ、ライトアップされためがね橋に大きな汽笛を鳴らしながらSL銀河が姿を現しました。5分ほど、めがね橋に停車し最後の雄姿を披露したSL銀河は、力強い汽笛を鳴らした後、大勢の人たちに見守られながらゆっくりと走り去っていきました

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