2023年5月15日放送

国の重要文化財千葉家住宅 主屋に「芝棟」設置

国の重要文化財に指定されている千葉家住宅の第3期保存修理工事が行われている中、先週火曜日(9日)主屋に芝棟が設置されました。遠野市では、国の重要文化財千葉家住宅を今後も保存・活用していくために平成28年度から保存修理工事を進めています。この日の工事では、主屋の茅葺き屋根の棟部分に芝棟が設置されました。芝棟とは、茅葺き屋根の棟からの雨漏りを防ぐための伝統的な技法で、棟の上に土をのせてその土が雨風に流されないように芝や花を植えることで張り巡った根が棟からの雨漏りを防ぐ役割を果たします。職人たちは、木枠をのこぎりで切ったり、芝棟を針金で茅葺き屋根に固定したりして一つ一つ丁寧に作業をしていました。また、この日は、屋根の棟を箱状の板で覆う箱棟も設置されました。なお、重要文化財千葉家住宅の保存修理工事は、令和9年度に完了する予定で進められ、工事の様子については、市ホームページで確認することができます。

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