2023年4月26日放送

重文千葉家の活用を考える会 春の茅刈り・茅場火入れワークショップ

重文千葉家の活用を考える会による春の茅刈り・茅場火入れワークショップが、先週土曜日(22日)から2日間開かれました。重文千葉家の活用を考える会では、文化財を守るために良質な材料が必要なことをみなさんに知ってもらうため、茅刈りと茅場の火入れを体験できるワークショップを企画し一般の参加者を募りました。悪天候で予定から一週間延期しての開催となる中、1日目は、刈り取るはずの茅が強風などの影響で倒れてしまっていたため翌日・2日目に行われる火入れの準備が進められました。会員を中心とした参加者たちは、茅場の周りを土肌が見えるように機械で刈り取り刈り取った茅や草は熊手で内側に寄せて隣の山に火が入らないよう整えていました。また、去年の秋に刈り取られ乾燥させるために島立てされていた茅はトラックの荷台に乗せられ、茅を保管する小屋に運ばれていきました。一方、力仕事をして帰ってくる人たちのために綾織地区センターの調理室では、ひっつみづくりなどが行われていました。ひっつみに合わせて、梅干し入りのおにぎりや和え物、会員が育てた大豆でつくったふっくら柔らかの煮豆、桜湯などを用意して帰りを待ちました。翌日は、早朝からの火入れ作業、参加者は温かい食事をとって1日目の疲れを癒したということです。次のVへそして2日目朝6時から始まった茅場の火入れ作業。火入れをすることで古い茅が焼かれ残った灰はまっすぐで良質な茅を育てるための肥料になります。作業には重文千葉家の活用を考える会のメンバーはもちろん、地域の人たちなどおよそ20人が参加し、山火事にならないよう細心の注意を払いながら茅に火をつけていきました。またこの日は遠野市の取り組みを参考にしようと金ケ崎町から3人が訪れ、火入れの様子を見学していました。参加した人たちは火入れ作業に汗をながしながら、良質な茅が育つようにと願いを込めていました。

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