2023年3月20日放送

遠野市防災フォーラム

遠野市防災フォーラムがきのう(19日・日曜日)市民センターで開かれました。この防災フォーラムは、東日本大震災において後方支援の拠点となった遠野市の当時の取り組みや活動を支えた幅広いネットワークを未来にどのようにつないでいくか考えようと遠野市が開きました。きのうは、およそ200人が参加するなか、はじめに遠野市協働での災害時支援及び復旧・復興推進に向けた包括協定締結式が行われました。この協定は、災害に対して、遠野市と市内4つの団体が連携して備え、対応することを目的に、「市災害対策本部への参加及び情報の共有・支援の活動」など全部で6項目が盛り込まれています。式では、多田市長と市内団体の代表者が協定書に署名し、協定が締結されました。続いて、大阪公立大学大学院の菅野拓准教授が講演し、震災当時、遠野の後方支援において各団体がどのように動いたのかなどを振り返りました。さらにフォーラムでは菅野准教授をコーディネーターに「私たちは何を未来につなぐのか」をテーマとしたパネルディスカッションが行われました。パネルディスカッションでは多田市長をはじめとする3人のパネラーが、震災当時の活動の様子や被災地でのニーズ把握、課題解決の方法のほか、トルコ・シリア地震での支援活動の状況など世界で起きている災害にも触れながら、考えを述べました。また、遠野を拠点にした後方支援から、「人と人のつながり」が地域の力になること、そのつながりを大切にし、挑戦をし続けながら次の世代へ遠野をつなげたいと意気込みも語られていました。参加した人たちは、フォーラムを通して遠野が後方支援の拠点で築いてきた「つながり」を再確認するとともに災害時だけではなくふだんからこのつながりを大切にしていくことが遠野の未来につながることも感じ取った様子でした。

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