2023年3月17日放送

第3回遠野市上下水道事業審議会

今年度3回目となる遠野市上下水道事業審議会が、今週月曜日(13日)に遠野浄化センターで開かれました。この審議会は、遠野市の水道事業と下水道事業の効率的で効果的な運営を図るため、有識者や市民などから広く意見を聞こうと市長の諮問機関として去年10月に設置されました。今年度審議会では、上下水道事業の概要や浄化施設の見学などを行い、現状と課題を把握しており、来年度本格的に審議を進めていきます。今年度最後の審議会となったこの日は、委員9人が出席する中市上下水道事業の経営について事務局が説明しました。説明によりますと、下水道事業の経営について、汚水の処理費を使用料収入でどの程度賄うことができているのかを示す経費回収率は、令和3年度、29.46パーセントであったということです。また人口減少に伴い、下水道を使用する人口も減少することが見込まれていること、下水道の共用開始後、一度も料金の見直しをしていない現状にも触れ、適正な使用料についても検討する必要があることを課題にあげていました。続いて、上水道事業の経営については、老朽化した施設や水道管の更新などによって費用の増加が懸念されることなどから、令和8年度から赤字が常態化することが予想されると説明もありました。またこの日は、来年度の審議会の進め方について協議され、その結果、「適正な下水道使用料体系について」をテーマに意見を集約し、令和6年1月に市へ答申する予定としています。

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