2023年3月10日放送

宮守小学校で防災教室

東日本大震災の状況と災害への備えを学ぶ「防災教室」が、きのう(9日・木曜日)宮守小学校で開かれました。宮守小学校では、震災から12年となるのを前にした今週1週間を「復興教育週間」として、震災や防災に関する学習に取り組んでいます。きのうは、この一環として震災の記憶がない児童たちに当時の状況を伝え、災害に備えることの大切さを学んでもらおうと、自衛隊を招いて「防災教室」が開かれました。講師を務めたのは、震災当時、救助活動などに携わった自衛隊岩手地方協力本部北上地域事務所の八重樫敬さんです。八重樫さんは、被害の大きさをはじめ、救助活動の時に出会ったおばあさんから物資が十分ではないなかで、「がんばってくれ」とむりやり飴を渡されたエピソードを涙ながらに語りました。また、「天災は、忘れたころにやってきます。ふだんから地震が来たら大雨となったら、どんなことが起こるか予想し、備えることが大切」と児童たちに伝えていました。このあと体育館で、4年生から6年生が災害時に役立つ毛布を使った簡易担架や命綱の結び方などを体験しました。児童たちは教室を通して、当時の悲惨さと大切な命を守るために日ごろから災害へ備え準備しておくことの大切さを感じ取った様子でした。

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