2023年2月14日放送

遠野市防災会議

遠野市防災会議がきのう(13日・月曜日)市役所本庁舎で開かれ、遠野市地域防災計画などについて協議されました。この会議は、防災や災害発生時の対策などの基本となる遠野市地域防災計画の内容について協議し、岩手県の地域防災計画との整合性を図るもので2年ぶりに開かれました。この日は、市の防災会議の委員26人が出席し市の地域防災計画と水防計画の修正について協議しました。このうち、遠野市地域防災計画の見直しでは、避難情報の名称変更で「避難勧告」が「避難指示」に、「避難準備・高齢者等避難開始」が「高齢者等避難」に「災害発生情報」が「緊急安全確保」に修正されました。このほか、大雪を踏まえた対応として、人命を最優先に幹線道路上で大規模な車両滞留を徹底的に回避することを基本的な考え方として、計画的・予防的な通行止めや滞留車両の排出を目的とした転回路の確保等に努めるよう修正されました。また、水防計画の見直しについては、人口減少や少子高齢化で消防団員の減少が続いていることから、消防団員の処遇改善を図る目的で遠野市消防団の再編を行い、遠野市水防隊編成表が修正されました。このほか、岩手県知事が発表する水防警報の対象河川に小鳥瀬川が追加されています。会議では、これらの修正案について審議され、すべて原案の通り承認されました。会議のおわりには、「北海道・三陸沖後発地震注意情報について」と題して盛岡地方気象台の工藤貴彦災害対策気象官による講演も行われました。講演の中で工藤さんは、東日本大震災の教訓から、地震が発生したあとの後発地震注意情報の必要性について話しました。ほかにも工藤さんは、後発地震が起こらなかった場合でも、国民一人一人がこの情報を「空振り」と捉えるのではなく、いつか発生する巨大地震への備えや防災意識の向上につながる予行練習として捉えてほしいと話していました。出席した委員たちは、災害時の情報について理解を深め、防災への意識を高めている様子でした。

Copyright(C) TonoCableTelevision. All rights reserved.