2023年2月8日放送

ピコ水力発電機づくりワークショップ

再生プラスチックを利用したピコ水力発電機づくりワークショップが先週土曜日(4日)達曽部地区センターで開かれました。このワークショップは、SDGs持続可能な開発目標について理解を深め、小水力発電から脱炭素社会を考えるきっかけをつくってもらおうと、達曽部地域づくり連絡協議会が開きました。この日は、達曽部児童クラブを利用する小学生とその保護者などおよそ40人が参加する中、講師を務めたのは、大手複合機メーカーリコーの斎藤啓さんです。リコーでは、去年3月から大量の水を使わずに発電ができメンテナンスの手間もかからない、ピコ水力発電装置のレンタルサービスを開始。ピコ水力発電装置の活用で電力の地産地消や脱炭素型の循環型社会の実現を目指す取り組みをしています。ワークショップでは初めに斎藤さんが時折、クイズを交えながらSDGsについてや、太陽光や風力、水力などの再生可能エネルギーがなぜ必要とされているのか、わかりやすく説明しました。この後、ピコ水力発電機づくりが行われました。発電機に使われるプロペラなどの装置は、すべて使用済みのプラスチックから3Dプリンターによって再生されたものです。参加者たちは、説明書をもとに水力発電機を組み立てていきました。そして、水力発電機が完成した後は実験です。水力発電機を水道の水で試してみると回り出したプロペラによって発電され、備えつけのライトを光らせていました。終わりには、ごみを減らすために今からできることとして、ごみを減らす「Reduce」、繰り返し使う「Reuse」、資源の再利用「Recycle」といった3Rについての説明のほか、目の前で実際に再生プラスチックからキーホルダーが作りだされる実演も行われ、子どもたちには、そのキーホルダーがプレゼントされました。この日のワークショップで参加者たちは、ピコ水力発電機を通じて再生可能エネルギーの活用や脱炭素社会の実現などに理解を深めた様子でした。なお、この日作られたピコ水力発電機は、有効性について実証実験を行うため、3月いっぱいまで遠野わさび公社に貸し出され、さっそく椛川目のわさび田に設置されています。

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