2023年1月27日放送

これからの遠野の観光まちづくりを考えるセミナー

これからの遠野の観光まちづくりを考えるセミナーがおととい(25日・水曜日)とぴあ庁舎で開かれました。このセミナーは、旅行形態の多様化や新型コロナウイルスによって生じた環境変化に対応した新たな観光スタイルの構築に向け、今後の遠野市の観光を活性化するための取り組みについて考えていこうと遠野市が開きました。おとといは、遠野市観光協会や市内の企画運営会社など関係者およそ30人が参加しました。セミナーでは、初めに4つの法人・団体が活動事例を発表しました。このうち、BrewGoodは、去年7月にJR大宮駅で開催された遠野市にスポットを当てたイベント「えきたび遠野マーケット」について発表し、物産展の実施やしし踊り演舞で会場が盛り上がったことを話しました。イベントの成果としては、岩手県全体でなく、遠野市単独で販売会を実施できたことや通行量が多い駅構内で遠野ブランドのPRに貢献できたということです。一方、物産コーナーの販売方法や告知方法など戦略立ての必要性や遠野の魅力発信セミナー・しし踊り演舞以外の観光情報やふるさと納税のPR不足などを課題としてあげていました。また、セミナーでは、「これからの遠野の観光を考えるワーキング」について中間報告がありました。そのうち、遠野市の観光の実態として、一人あたりの観光消費額が他地域に比べ低いことがわかったということです。それによりますと、花巻市の年間観光客数がおよそ210万人に対し、遠野市がおよそ170万人、花巻市の一人あたりの観光消費額がおよそ1万5500円に対し、遠野市がおよそ4900円となっています。そうしたことから喫緊の課題として他地域より優位性のある独自の「遠野」ブランドを構築することが重要であることが示されました。具体的な施策として遠野市の観光資源は多種多様で豊富である一方、豊富すぎるあまり、魅力が伝わりづらい側面があるので、まずは、カッパやホップといったわかりやすいテーマに絞り込み、それらを中心に情報発信・PRすることで観光客や観光収入の増加につなげていく取り組みを進めていくことがあげられていました。最後に、多田市長から講評がありました。参加者たちは、活動事例や中間報告を受けて今後、遠野の観光まちづくりを考えるうえで参考にしていた様子でした。

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