2023年1月20日放送

古文書講座「はじめての古文書」

遠野市史編さん事業の一環で開催している古文書講座「はじめての古文書」が、きょう市立図書館で開かれました。遠野市史編さん室では、遠野の歴史や文化を分かりやすく紹介する講座を毎年開催していて、今回の古文書講座では税金や名産品など身近なテーマを取り上げて行われました。この講座には市民15人が参加し、遠野市史編さん部会委員の菊池秀男さんが講師を務めました。菊池さんは資料を読み取った結果、江戸時代、遠野の名産品が織物だったと説明し、その織物は歌舞伎の衣装生地に使用されている高級品、「竜門」であったと話しました。続いて、『閉伊群遠野志和群佐比内産物改帳』に記載されてある、遠野で収穫されていたキノコ類や根菜などの名前が書かれているくずし字の解読に挑戦しました。参加した人たちは配られた資料を参考に見比べながら、くずし字の読み解きに頭を悩ませていました。このあと解答が配られ、菊池さんの解説を聞いた参加者たちは、江戸時代に使われていた文字や文化などに触れ、古文書を通して当時の状況について理解を深めていた様子でした。なおこの古文書講座は、来週27日金曜日にも開催され、遠野南部家の正月について解説されます。詳しくは市市史編さん室電話62−2340までお問い合わせください。

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