2023年1月13日放送

遠野市教育研究所教育研究発表会

今年度の教育研究発表会がおととい(11日・水曜日)市民センター大ホールなどを会場に開かれました。遠野市教育委員会では、「市内小中学生の学力向上」を教育課題の一つとして捉え、市内小中学校の研究主任で構成する学力向上研究員部会を組織し、遠野市教育研究所の事業として「学力向上」に関わる取り組みを推進しています。この発表会は、その取り組みにかかる1年間の総括の機会として毎年冬期休業中に開催されていて、市内小中学校の全教員が参加します。前半に開かれた全体会では、市民センター大ホールを会場に、市内の小中学校教員をはじめ、市内の高校教員や市外の小中学校教員などおよそ180人が参加しました。あいさつで、遠野市教育研究所の所長を務める佐々木一人教育長は、市内中学校区ごとの学力向上の取り組みがことしで10年目を迎えたことについて触れ、今後の取り組みについて次のように述べました。続いて、中学校の国語教員や指導主事を務め現在は岩手県立図書館長を務める藤岡宏章さんが、今、子どもたちに求められる学力と読解力の向上について講演しました。講演の中で、藤岡さんは、考えることの大切さや知的好奇心を活発にすることで学習の原動力となり主体的で深い学びになることなど、大切にしたいポイントについても伝えていました。このあと、中学校区ごとに今年度の実践研究の成果や課題などを発表しました。最後は、あえりあ遠野の3つの会場で分科会が開かれ、全体会を踏まえて中学校区ごとに意見交流をし、参加者たちは、自己の課題と向き合いながら次年度の取り組みに生かすための糧にしていました。

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