2022年12月2日放送

温故創新による地域防災〜防災の学びを、未来へ〜

これからの地域防災について考える研修会、温故創新による地域防災〜防災の学びを、未来へ〜がおととい(11月30日・火曜日)土淵地区センターで開かれました。近年、日本各地で大雨や地震など大規模な災害が多発するなか、今から6年前の平成28年8月には県内各地で甚大な被害をもたらした台風10号が発生し土淵町も大きな被害をこうむりました。この研修会は台風10号で被害を受けた土淵町において当時を振り返りながら今後の地域防災について考えていこうと遠野市社会福祉協議会が初めて開催しました。この日は地域住民をはじめ消防職員や福祉関係者など、65人が参加するなか、はじめに市や遠野市社会福祉協議会、地域の代表者が台風10号が発生した当時の様子を振り返りました。また発災時の適切な対応についての説明もあり被害を減少させるには日頃から地域で支え合うことが大切であることなどが挙げられていました。そして研修会の最後には東日本大震災発災時遠野市の後方支援にも尽力した岩手大学名誉教授齋藤徳美さんが「これからの地域防災を考える」と題し講演を行いました。齋藤さんは、ハザードマップで自宅の危険度と避難場所をあらかじめ知っておくことまた、避難訓練の実施などが自分の命を守ることにつながると伝えています。研修会に参加した人たちは今後の地域防災の在り方のヒントをつかもうと齋藤さんの話に真剣な表情で耳を傾けていました。なお、遠野市社会福祉協議会では今後も「誰もが住み慣れたまちで安心して暮らせるまちづくり」を目指して様々な事業に取り組んでいくとしています。

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