2022年11月24日放送

市史編さん講座『遠野教育』とは何か

市史編さん講座「『遠野教育』とは何かその特質を考える」が先週19日土曜日市立図書館で開かれました。遠野市史編さん室では遠野の歴史を分かりやすく紹介する講座を開催していて、今回は明治時代から昭和20年まで実践された「遠野教育」について、「遠野教育とは何か」と題し行われました。講師は岩手大学教授で遠野市史編さん委員の今野日出晴さんが務め、遠野らしい教育をめざして理想を追求した教員たちなどについて解説しました。その中で今野さんは、横田小学校の教員で自由民権運動にて教育との関わりに限定してその活動の意義を考えた山名宗真や、「教師は生徒の父兄と最も親睦なるべきの論」や「地学・数学の教授法を論す」などの教育論を唱えた堀内政固について解説し、1880年代の近代的な教授法が導入された背景などを話しました。また、「真の教育は外見平凡なり」が代名詞の、1936年に花巻から遠野小学校に左遷された三田憲校長と遠野教育についても説明しました。講座に参加した人たちは今野さんの話に耳を傾け、時折メモを取りながら遠野教育の特質について理解を深めていた様子でした。

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