2022年11月15日放送

重要文化財旧千葉家住宅 茅刈り体験ワークショップ

重要文化財旧千葉家住宅の茅葺屋根の葺き替えに使用する茅を刈る、茅刈り体験ワークショップが先週土曜日(12日)綾織町にある茅場で開かれました。このワークショップは、令和10年度のグランドオープンに向けて現在、大修理されている重要文化財旧千葉家住宅の茅葺屋根の材料に役立てようと重文千葉家の活用を考える会が開きました。この日は、重文千葉家の活用を考える会のメンバーのほか、市内外から28人が綾織町にある茅場に集まりました。この場所は、文化財の修理に使う材料を供給するふるさと文化財の森として文化庁が設定しています。茅場には、春に火入れをして育った3メートルほどあるまっすぐな茅が生い茂っています。参加者たちは、鎌を手に取って手分けをしながら茅を刈り取っていました。また、ワークショップには、一戸町にある国指定重要文化財旧朴舘家住宅の大規模改修工事に向けて、遠野市の取り組みを参考にしようと一戸町から7人が参加し、作業に汗を流していました。そして、ある程度茅が刈り取られた後は、春まで茅を立てかけて自然乾燥させる「シマダテ」と呼ばれる作業も行われました。なお、この日、刈り取られた茅は、自然乾燥をしたのち保存され、今後、旧千葉家住宅の大工小屋や稲荷社、ハセ小屋の屋根の葺き替え工事で使用するということです。

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