2022年11月2日放送

「ハナカジカ」保護のため環境整備活動実施

絶滅のおそれがある淡水魚「ハナカジカ」の保護に取り組もうと今週日曜日(10月30日)、鱒沢地区の住民が環境整備活動を実施しました。宮守町鱒沢にある山林を流れる川では、東北横断自動車道の建設事業に伴い、平成29年と30年には、国土交通省東北地方整備局による環境学習会が開かれています。そうした中、鱒沢小学校の児童たちによって環境省や岩手県のレッドデータブックで、絶滅のおそれのある地域個体群に指定されている淡水魚「ハナカジカ」の生息が確認されています。この日の環境整備活動は、鱒沢地域づくり会議の交流と継承ワーキンググループが、5年ぶりに「ハナカジカ」の生息調査を行うため、川を事前に下見したところ、倒木をはじめ、枯れ枝や枯れ葉によって水の流れがせき止められた箇所が多数見つかったことから、「ハナカジカ」が住みやすい環境を整えようとメンバーや地元の有志15人ほどが集まり実施されました。活動が始まると集まった人たちは、川を塞いでいる倒木をチェーンソーで切ったり川に沈んでいる枯れ葉や枝を取り除こうと鍬やスコップですくい出したりしながら作業に汗を流していました。作業することおよそ2時間、倒木や枯れ葉などが取り除かれた川は、本来の水の流れが戻り「ハナカジカ」が生息しやすい環境に整えられました。なお、交流と継承ワーキンググループでは、来年8月ごろに「ハナカジカ」の生息調査を行うとことにしています。

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