2022年9月29日放送

人命救護で消防表彰

人命の救護活動の功績を称えようと、遠野市消防本部から宮守町の男性に感謝状が贈られました。感謝状が贈られたのは、宮守町で自動車整備業を営む澤田モータースの澤田英器さんです。澤田さんは、先月4日(火曜日)自社で受けた車検済みの車を届けるため訪れた先で、その家に住む60代男性が自宅脇の側溝に体がはまって身動きできなくなっているところを発見しました。遠野市消防本部では、澤田さんがその男性を救出したあとも救護にあたったおかげで救急搬送を円滑に行うことができ1人の生命を救ったとし、感謝状を贈りました。澤田さんが救出・救護にあたったその日、男性宅には、代車はあるが家の人の応答はなく、自宅勝手口付近に近づいたところ「助けて」との声が聞こえたことから人目につかない場所での発見となりました。澤田さんが発見した後、男性の意識がはっきりしていることを確認し、両脇をかかえて側溝から1人で救出、近くに住む民生委員を呼び救急車の手配をしました。救急隊員が駆けつけるまでの間、澤田さんは男性宅にあった座布団を借りて、男性の頭部を高くしたり体をタオルで拭いたりして態勢が楽になるよう努めた他、男性との話しから、3日間その状態だったことが分かり、脱水症状もみられたため少しずつ水を飲ませるなど、懸命な救護を行ったということです。千田一志消防長は、「適切な判断と迅速な応急処置のおかげで人の命を救うことができました」と感謝を伝えていました。感謝状を受け取った澤田さんは、日頃、地元の消防団員として活動しており、最近では救護の教育を受ける機会があったことから、処置に役立てることができたと振り返っていました。

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