2022年9月28日放送

市内福祉施設等 新型コロナウイルス感染症対策研修会

市内の福祉施設などを対象とした新型コロナウイルス感染症対策研修会がきのう(27日・火曜日)、健康福祉の里で開かれました。市内では、新型コロナウイルス感染症が感染拡大しており、特に、福祉施設でのクラスターの発生をはじめ、施設の利用者や職員関係者間での感染連鎖など厳しい状況が続いています。そこで、市では、市内福祉施設などの関係者を対象に、正しい新型コロナウイルス感染症対策を学ぶ機会を提供することで、施設利用に係る感染拡大の抑止を図ろうと、「遠野市内福祉施設等新型コロナウイルス感染症対策研修会」を開催しました。きのうの研修会には、福祉施設や保健医療関係機関の関係者などおよそ160人が参加し、研修会の様子は、オンラインでも配信されました。初めに多田市長が、「医療福祉関係者の皆さんからいろいろな話を聞くことで非常に勉強になると思います。医療福祉関係者の皆さん、市民の命を守るために今後もよろしくお願いします」とあいさつしました。この後、研修に入り養護老人ホーム長寿の森吉祥園の菊池浩之施設長がことし5月6月に実際に施設内で起きた感染クラスターについて報告しました。菊池施設長は、施設内で陽性者と陰性者の生活スペースをすぐに区分けしたことや職員へのフォローとして感染拡大を防ぐための対策と指導を職員に徹底したことなどを報告しました。また、菊池施設長は、支援をしてくれた人たちの声がけに励まされ孤独感が解消されたことや、今までの感染対策や予防が不十分であったと施設内で起こったクラスターを振り返っていました。続いて、いわて医療福祉施設等クラスター制御タスクフォースの藤原弘之さんによる講演も開かれました。講演の中で藤原さんは、施設内での新型コロナウイルス感染症対策として職員や利用者全員が陽性だと思うくらいの気持ちで対応することやとにかく換気をすることが大切だと話していました。このほかにも、手指消毒は何回も行うことや職員がウイルスの運び屋になってはいけないことなど6つの重要なポイントをあげていました。参加者たちは、菊池施設長の報告や藤原さんによる講演を通じて、新型コロナウイルス感染症対策への知識をさらに深めた様子でした。

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