2022年9月5日放送

3年ぶり実施遠野市防災訓練

遠野市防災訓練がきのう(4日・日曜日)市内全域で行われました。遠野市防災訓練は、コロナ禍のためおととしと去年中止されていましたが、ことしは、災害発生時の自主防災組織の活動を確認するため、市民による避難は行わない形で3年ぶりに実施されました。訓練は、台風が接近する前や大雨の際に災害が予想される状況での避難情報「高齢者等避難」が発令されたと想定し、午前7時、防災行政無線で市内全域に訓練開始の放送が流れました。松崎町の新張地区コミュニティ消防センターでは、松崎町第8区の自主防災組織のメンバーが集合し、特設公衆電話の開設や消防団と連携した訓練などを行いました。松崎町第8区の自治会内では、アパートを含める455世帯が生活していて、そのうち、情報提供が可能な避難行動要支援者は53人です。村上俊市自治会長は、自主防災組織のメンバーや消防団員たちとともに、地域の地図をみながら自治会内にいる要支援者を把握し、氾濫する恐れのある箇所の確認なども行っていました。その間に、管轄内の河川沿いをパトロールしていた消防団員も戻り、村上自治会長は、特設公衆電話を使って市の職員が待機している地区センターに把握していることの報告を行っていました。視察していた多田市長は、「普段から地理的状況や住民のことに気配りしながら生活していると感じた」とし、課題となっているハード面についても考えを述べながら、今後の協力を呼びかけていました。訓練に参加した人たちは、災害発生時の自主防災組織の活動を確認するとともに、関連機関などと連携がとれるようコミュニケーションを図りながら備えを進めていました。また、この日は、松崎町第5分団による現任教育訓練が総合防災センターで行われました。この訓練は、有事の際、スムーズに放水できるようポンプ車や小型ポンプの機械運用について確認するもので、分団ごとにまとまって実施されるのは初めてです。この日は、およそ40人が参加し、今年度から入団した団員もそうでない団員も一緒になって機械の使い方や消火栓の使い方など放水までの手順をひとつひとつ確認していました。なお、この訓練は、分団ごとに日程を調整した上で7月末から10月末までの期間実施されることになっています。

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