2022年3月11日放送

リニューアルから1年遠野の震災を伝える

東日本大震災が発生してきょう(11日・金曜日)で11年、市内の様子でした。続いては震災特集です。リニューアルして1年経つ市内の資料館をお伝えします。震災発生直後の遠野市内の様子や後方支援活動など遠野で起きた震災に関することを伝えるこの資料館の役割など取材しました。国道283号沿い、青笹町の総合防災センター隣りにある3.11東日本大震災遠野市後方支援資料館。この資料館は、震災を風化させないことや官民一体の後方支援、水平連携の取り組みの発信の場として7年前の3月にオープンしました。その後、次世代への伝承という新たな役割を担う資料館を目指し遠野市は、おととし10月、後方支援資料館整備検討委員会を立ち上げました。建設業やボランティアなどの分野からメンバーが構成され、展示内容、展示方法などについて協議を重ねました。そして去年3月、およそ50u広くなってリニューアルオープンした後方支援資料館は、検討委員会の意見・提言を参考にしながら3、11東日本大震災ドキュメントや後方支援の背景、たくさんの支援の輪といったテーマごとにパネルが展示されるなど以前と比べて見やすくなりました。また、震災後の市内の状況や遠野の後方支援などの映像を視聴できるスペースも設けられています。この後方支援資料館には、「備えの大切さ」をテーマに非常食などを紹介する場所も新たに設置されています。この後方支援資料館は、東北地方整備局や岩手県などからなる震災伝承ネットワーク協議会が定める3.11伝承ロードの一つに入っています。遠野市によりますと、この伝承ロードに合わせて沿岸被災地の施設と遠野の後方支援資料館を訪れる人もいるということです。そうしたことから後方支援資料館は、内陸・遠野からの震災を伝える大きな役割を担っています。

Copyright(C) TonoCableTelevision. All rights reserved.