2022年3月3日放送

みんなで学ぶ地域の歴史

現在、世紀の大修理が行われている重要文化財千葉家住宅を中心に地域の歴史を学ぶ学習会、みんなで学ぶ地域の歴史が先週日曜日(2月20日)、綾織地区センターで開かれました。この学習会は、千葉家を中心に綾織町をはじめとする遠野市の歴史や文化、風習などを学び、理解を深めようと重文千葉家の活用を考える会が開きました。今年度2回目となった学習会では、重文千葉家の活用を考える会のメンバーや市民、オンライン受講者を含めて17人が参加し、農耕の神様を祀る稲荷社の歴史について理解を深めました。講師を務めたのは、地元・綾織町にある石上神社の鈴木都宏宮司です。初めに鈴木宮司は、稲荷社は、京都にある伏見稲荷大社を総本社とし、農業と深く関係する農耕神・宇迦之御魂大神をはじめとする三柱の神を主祭神として祀っている神社であることを説明しました。そして、祀られている宇迦之御魂大神の名前にある「宇迦」は、米・麦・粟・大豆・黍といった「穀物」の意味を持ち、特に「稲」を象徴していると解説していました。また、学習会では、鈴木宮司が農耕の神様を祀る稲荷社が日本各地に広がって行った経緯についてもわかりやすく説明していました。この他にも遠野市内にある稲荷神社の紹介もあり、参加した人たちは、遠野でもたくさんの人たちの信仰を集めた稲荷社について理解を深めた様子でした。なお、次回の学習会は、来週6日・日曜日に「馬と人の江戸時代南部馬と人をとりまく自然環境」をテーマに開催するということです。

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