2022年2月24日放送

遠野町家のひなまつりまつだ松林堂

春の訪れを告げる「遠野町家のひなまつり」が、あすから始まります。開催を前にいつもとは違う思いで準備していたお店を取材しました。中央通りの「まつだ松林堂」「第1回遠野町家のひなまつり」から毎年参加しています。「町家のひなまつり」の発案者の1人でもある松田和子さん。ことしは、特別な思いを胸に参加します。江戸時代中期のおひな様や、子ども語り部によるひな人形の説明が好評なまつだ松林堂ですが、去年5月、もらい火によってひな人形を保管していた蔵が全焼するという不運に見舞われました。焼け落ちた蔵を見て半ば諦めながら人形を探したところ、男びなと女びなを見つけ出したということです。水をかぶり、痛んでしまった人形を京都で修復し、ことしのひなまつりに向けて準備を進めてきました。しかし、ことしの「町家のひなまつり」は、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、ウインドーディスプレイを中心にした展示になっています。まつだ松林堂では、先代から「書院造りの床の間に収まるように、ひな人形を飾ること」と言い伝えられていましたが、訪れた人に安全に楽しんでもらうため、町家のひなまつりの意向に合わせ、今回、初めて1階の店舗部分に人形を飾ることにしました。そのため、急きょ、商品を置いていた棚のレイアウトを変え、家族と一緒にひな人形を飾り直しました。例年とは違う形での「ひなまつり」開催できることの喜びを胸に、ことしの「ひなまつり」を迎えます。「遠野町家のひなまつり」は、あすから来週3日まで、遠野駅周辺の商店街などで開催されます。ことしの「遠野町家のひなまつり」は感染症対策として、ウインドーディスプレイを中心にした展示となっているほか、展示期間などを変更している店舗もあります。詳しくは、遠野商工会のホームページでご確認ください。

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