2022年1月31日放送

遠野文化フォーラム「いま甦る 原本 遠野物語」

遠野文化フォーラム「いま甦る原本遠野物語」がおととい市民センターで開かれました。今年度の遠野文化フォーラムは、今月19日に発刊された「柳田國男自筆原本遠野物語」を広く知ってもらうとともに、出版により期待される今後の発展などについて考えようと開かれました。会場には、およそ100人が集まり、初めに、原本遠野物語編集委員会の三浦佑之委員長が、「柳田國男自筆原本遠野物語」の出版発表をしました。「柳田國男自筆原本遠野物語」は、112年前の明治43年に発刊された「遠野物語」の原稿のすべてを写真で掲載し、また、あわせて解説なども掲載した本です。原稿のすべてのページが写真で掲載された本が発行されるのは、初めてということです。三浦委員長は、「原稿の消し線や修正も同じように再現している」などの特徴を説明したあと、今後の遠野物語の研究への期待を語りました。このあと、原本遠野物語編集委員会の小田富英さんが、遠野物語に隠された謎について講演しました。この中で、毛筆草稿と初版本では登場人物の年齢などが変わっている箇所があり、これは、本を出版するまでの年数を加算して、柳田國男が書き換えたとみられているという説明がありました。また、会場では、「柳田國男自筆原本遠野物語」の販売も行われ、多くの人が本を手に取り、遠野物語の歴史に触れていました。

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