2021年12月14日放送

遠野文化遺産セッション

遠野文化遺産セッションがきのう市民センターで開かれ、遠野遺産の認定書交付などが行われました。遠野文化遺産セッションは、市内の文化財の保全や活用について市民に広く知ってもらおうと、昨年度から遠野市が開催しています。初めに、今年度、新たに遠野遺産に認定された「五百羅漢」「宇迦神社」「宝龍大権現」「小倉稲荷神社」「遠野宮守わさび」に認定証が交付されました。なお、今回の認定により遠野遺産の数は166となりました。続いて、遠野遺産を観光に活用した取り組みや、市内にある遺跡の発掘調査の成果などについて報告されました。このうち、青笹町第6区下関自治会の菊池文夫会長は、今年度、青笹八幡宮の鳥居を改修したことを報告し、地域にとって大切な存在であることを話していました。最後に、弘前大学の名誉教授で遠野市史編さん委員を務める斉藤利男さんが講演をし、遠野の遺跡や出土品から読み取れる奥州藤原氏と遠野の関係などについて話しました。また、遠野は内陸と海、両方とつながりがあり交通体系が整っていたため、遠野の地を制することが岩手全域を制することにつながったという説明もありました。会場に訪れた人は、遠野遺産や遺跡に関するさまざまな話を熱心に聞き、理解を深めている様子でした。

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