2021年12月1日放送

遠野市総合教育会議

今年度1回目となる遠野市総合教育会議がおととい(11月29日・月曜日)市役所本庁舎で開かれました。市長・教育長・教育委員で構成されているこの会議は、教育委員会と市の行政部局の連携を図ることを目的に、重要な教育課題についての協議・調整を行います。初めに、今年度の高校進学に関する意識調査アンケートの結果について報告されました。このうち市内の高校への進学希望割合について、市内の中学3年生は昨年度に比べ増加している一方で、保護者は減少しているということです。市では、高校に関する情報提供などを継続するとともに、保護者への経済的負担軽減の取り組みとして高校生への給食提供や就学援助費といった市独自の支援のあり方について調査・検討をしていきたいとしています。続いて、「学力向上対策」「コミュニティースクール」「こども本の森構想の推進」「子育て支援の推進」の4つのテーマについて協議されました。このうち、今年度の総合平均学力偏差値について、小学校が50.1、中学校が48.6と小中学校ともに目標値には届いていないということです。また、授業に対する児童生徒の意欲は高まっているものの、家庭学習への取り組みについては、児童生徒の意識や意欲は十分とは言えず、学校としても家庭学習へのアプローチが不十分という認識あるということです。ICT教育部会では、GIGAスクールで活用している端末の持ち帰りについて検討を進めているということです。こういった現状を受け委員からは、「端末を家庭学習に活用して学力向上に取り組んでほしい」「市・学校・家庭が連携して持ち帰りのルールを作る必要があるのでは」などの意見が出ていました。なお、市では、会議で出た意見も踏まえ、教育課題の解決に努めていくとしています。

Copyright(C) TonoCableTelevision. All rights reserved.