2021年11月22日放送

佐々木喜善賞表彰式

佐々木喜善賞の表彰式がおととい市民センターで行われました。遠野市では、遠野物語の話者・佐々木喜善の業績を記念し、遠野や遠野物語に関する自由な表現作品を佐々木喜善賞として毎年度、表彰しています。今年度、受賞したのは、三輪円香さんの小説「河童のめがね」と、野原さんの絵本「かっぱとさくらのき」です。また、今回応募作品の中で最後まで残った、橋拓さんの小説「現代人を戦慄せしめよ」に奨励賞が贈られたほか、親子で優れた作品を制作したヒコ&マッキィさんのイラスト「TONO3000」に親子賞が贈られました。審査委員長を務めた赤坂憲雄さんは、「みなさんのような才能に巡り会って、背中を押すことができるのはとても幸せなことです。来年もさまざまな応募がくることを願っています」と期待を寄せていました。続いて、「かまど」と「草履」をアフリカに伝えた遠野市出身の故・岸田袈裟さんの国際協力活動についての講演が行われました。遠野文化研究センターの研究員で、岸田さんの姪にあたる菊池弥生さんが講師を務め、岸田さんが「かまど」をアフリカで広めた経緯や取り組みについて話していました。また、会場の外には現地で活動している写真やパネルも展示され、訪れた人は講演と展示を通じて岸田さんについて理解を深めている様子でした。なお、来年1月29日には、遠野文化フォーラムが開催され、遠野物語に関連する講話などが行われる予定となっています。

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