2021年10月5日放送

遠野遺産認定調査委員会

遠野遺産認定調査委員会がきのう(4日・月曜日)開かれ、遠野遺産認定へ向けて推薦のあった5件が審議されました。遠野遺産は、先人から受け継がれてきた豊かな自然や伝統的な文化などを次の世代に残していこうと14年前の平成19年から遠野市が取り組んでいて、これまでに161件が認定されています。この日の委員会では、初めに本田市長が「遠野遺産という仕組みがしっかりと位置づけられれば、そこに求心力が生まれ地域コミュニティを守っていこうとする住民意識を高めることに繋がります」とあいさつしました。この後、現地調査に入り、出席した委員9人が遠野遺産認定へ向けて推薦のあった旧跡や建造物など5カ所を回りました。この内、附馬牛町にある小倉稲荷神社は、「定本附馬牛村誌」によりますと、附馬牛町で最も古い神社と言われ、「附馬牛」の地名発祥の地と言われています。また、地元の人たちからは、「小倉の稲荷さま」と呼ばれ、田の神として信仰されているということです。現地に入ると委員たちは、神社の管理者から歴史や由来、地域との関わりなどを熱心に聞き出しながら、調査にあたっていました。そして、現地調査が終わった後、審議に入り、きのう調査された5件すべてが、遠野遺産として認定することが妥当であると判断されたということです。なお、遠野遺産認定調査委員会では、調査結果をまとめ、来週木曜日(14日)、本田市長に遠野遺産認定へ向けた意見書を提出するということです。

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