2021年9月1日放送

釜石市と遠野市 協定締結

釜石市と遠野市が災害時における施設等の利用に関する協定をきょう(1日・水曜日)締結しました。きょうの締結式には、釜石市の野田武則市長と本田市長が出席しました。釜石市によりますと、釜石市内を流れる甲子川や鵜住居川など主要河川の想定最大規模の洪水浸水想定では、人が住む可住地の多くが浸水域となり、大雨洪水時の避難先の確保が課題となっているということです。そうしたことから遠野市と「災害時における施設等の利用に関する協定」を締結することで、大雨洪水時における新たな避難先を確保し、さらなる防災対策を進めていくことを目的としています。協定の内容については、災害時に釜石市が市民の避難が必要と判断した時には、広域避難場所として車中泊を前提に350台停められる遠野運動公園の駐車場と運動公園のトイレ2カ所を利用できるようになることなどが盛り込まれています。締結式では、野田釜石市長と本田市長がそれぞれ協定書に署名をし、協定を交わした後、今後の防災対策について決意を述べていました。なお、協定の有効期限は、来年3月31日までで、釜石市と遠野市が解除または変更の申し出をしない場合、毎年度1年間延長されるということです。スタジオへ釜石市の野田武則市長は、協定締結の後、中央通りのこども本の森遠野を視察しました。こども本の森遠野は、「東北の復興のシンボルは子どもたちの未来である」などと提唱し、世界的建築家・安藤忠雄さんが旧三田屋を解体・改築して遠野市に贈った文化施設です。視察した野田釜石市長は、先月のオープン以来遠野市内のみならず、釜石市からもたくさんの親子連れが訪れていることや、古民家の雰囲気が残り木のぬくもりが感じられるこども本の森遠野に感心を深めた様子でした。

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