2021年8月5日放送

遠野物語と遠野の縄文文化

遠野市立博物館では現在、夏季特別展として「遠野物語と遠野の縄文文化」が開催されています。この特別展は、北海道や北東北の縄文遺跡群が世界遺産に登録され関心が高まる中、遠野の縄文文化を広く知ってもらおうと開かれています。遠野には、およそ9万年前の石器が出土した日本最古級の遺跡「金取遺跡」やおよそ6000年前の集落跡国指定史跡「綾織新田遺跡」など数多くの遺跡が残されています。特別展では、遠野市内の遺跡から出土した旧石器時代・縄文時代の遺物や北東北の縄文遺跡の土偶・石棒といった信仰・祭祀に関わる資料など、217点を展示しています。また、『遠野物語』に記された遺跡や石棒をご神体としたオシラサマなど、現代の民間信仰に残る縄文時代の遺物についても紹介されています。企画した市立博物館は、「縄文時代の前期から晩期にかけた当時の人々の暮らしや信仰などについて、夏休み中の子どもたちや多くの市民に見ていただきたい」と話していました。夏季特別展「遠野物語と遠野の縄文文化」は来月、23日(木曜日)まで開催されますが、あす(6日)と来月、3日(金曜日)には特別展の見どころを学芸員が解説する特別展記念イベントが予定されています。

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