2021年7月26日放送

こども本の森 遠野オープン

本とふるさと未来へつなぐ文化復興拠点・こども本の森遠野がきのう(25日・日曜日)、中央通りにオープンしました。こども本の森遠野は「東北の復興のシンボルは子どもたちの未来である」、「子どもたちの未来のためには本・読書が大事ではないか」と世界的建築家・安藤忠雄さんが自らの思いを形にするため子ども向けの本の施設をつくり、復興のため沿岸とともに歩んできた遠野市に贈った文化施設です。きのうは、およそ300人が集まる中、オープニングとして遠野小学校の4年生が遠野の里の物語〜お山節〜を披露しました。この後、建物を市に贈った安藤忠雄さんからのメッセージが紹介されました。続いて、こども本の森遠野のイベントやグッズなどに活用されるキャラクターの愛称を命名した市内の小学生たちが表彰されました。《ON》このこども本の森遠野は、被災地の新たな復興のシンボル、文化の復興拠点という役割もありきのうのオープニングセレモニーでは、遠野のほか釜石と大槌の小学生たちの夢と希望を発表する場もありました。そして遠野と沿岸地域の子どもたちによるテープカットが行われ、オープンを祝いました。こども本の森遠野は、敷地面積がおよそ2650uで、2階建ての施設内には、全国の個人や法人、36カ国の駐日大使館などから集まったおよそ1万3000冊の本が設置されています。遠野と東北、自然とあそぼう、などテーマごとに分かれていて、子どもから大人まで本を楽しむことができるようになっています。また、こども本の森遠野の敷地内にある蔵でも本を読むことができるようになっているほか来月・8月には、駐車場も整備されるということです。こども本の森遠野の周辺では、オープンに合わせて穀町あんべがい市や若手農家マルシェなどの市民企画イベントが開催されました。このうち、わくわくいっぱいフェスタでは、こども本の森遠野のキャラクターが描かれたマスキングテープなどを使ってオリジナルのペーパーバッグを作る体験イベントが実施されていました。このオープンしたこども本の森遠野、この場所は以前、呉服店でした。明治時代の三田屋呉服店の写真です。築およそ120年の商家を改築し、天井や床の間などは、三田屋呉服店の物が再利用されています。きのう、一日市南部ばやし保存会は、きのう、地元に誕生したこども本の森遠野のオープンを祝おうと郷土芸能を披露していました。保存会のメンバーでもある遠野第5区自治会の自治会長・松田克之さん。長年、同じ商店街で三田屋呉服店を見てきた松田さんは、こども本の森遠野として生まれ変わった施設に「すごい」と感動していました。訪れる人それぞれが本のある空間を思い思いの過ごし方で楽しむこども本の森遠野、想像力と創造力を育む場としてスタートしました。こども本の森遠野の開館時間は、午前9時30分から午後5時30分までで毎週水曜日が閉館日になっていますが、当分の間は、こども本の森遠野のホームページからの予約となります。

Copyright(C) TonoCableTelevision. All rights reserved.