2021年6月16日放送

市議会一般質問3日目

6月の遠野市議会定例会は、きょう(16日・水曜日)一般質問3日目を迎え、2人の議員が質問に立ちました。きょうは、多田勉議員、瀧本孝一議員の2人が登壇し、公有財産の現状と今後の活用計画などについて市の考えを正しました。このうち、鱒沢地区センター単体として早急な整備を検討するべきという質問について、本田市長は、昨年度、市内部に「鱒沢地区センター整備推進会議」を設置し周辺エリアの活用策を含む構想をまとめ、今年度、基本計画策定業務の実施について準備を進めていると答弁しました。構想のコンセプトは、交通の要所である利点を生かした交流機能を持つこと、住民の安心安全を確保する機能の集積を図ることなど、3点に集約されるということです。その上で、今後は、構想を具現化する基本計画を策定し具体的なイメージ図を持ち、地域の意見を聞きながら最終的に他の地域のモデルとなるような整備を進める考えを示しました。また、「第2次遠野市総合計画後期基本計画」の中に「鱒沢地区小さな拠点エリア整備」事業として明確に位置づけ、後期基本計画に搭載された事業の連動性を高め、遠野産材を活用した整備とするなど地域住民と向き合いながら進める考えも示していました。このほか、家族の介護や世話をする18歳未満の子ども「ヤングケアラー」の実態把握と支援について質問がありました。菊池教育長は、遠野市の現状について関係部局や警察、病院、校長会等で構成される遠野市要保護児童対策地域協議会の調査で、ヤングケアラーと思われるケースは1件回答があったとし、「該当する子どもたちの人権は損なわれた状態と考えられることから、その周知・啓発は重要であると認識している」と答弁しました。また、このことから、教育委員会として校長会議や生徒指導推進協議会など関係部局との連携を図りながら、周知・啓発を進める考えも示していました。さらに、教育的見地からの支援策やサポートについての質問に菊池教育長は、各学校と関係機関が常に連携を図りながら児童・生徒のサインを見落とさないよう日常的・計画的な取り組みを進めること。ヤングケアラーの問題を含め、子どもが困りごとなどを相談できる相談窓口の周知、環境づくりを学校・関係機関とより一層連携し、全ての子どもが安心して教育を受けることができるよう努めると答弁しました。6月の市議会定例会は、きょう(16日)の午後と、あす(17日・木曜日)予算等審査特別委員会、そして、あさって(18日・金曜日)本会議が開かれ、議案の採決が行われることになります。

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