2021年6月14日放送

きょうは「遠野物語の日」

みなさん、きょう・6月14日が何の日かご存じでしょうか。遠野市民に馴染みがある「遠野物語」が生まれた日なんです。遠野物語は、民俗学者・柳田國男が、遠野出身の佐々木喜善から聞いた不思議な話をまとめたもので、111年前の明治43年6月14日に発刊されました。市では、遠野物語発刊100周年を迎えた11年前、6月14日を「遠野物語の日」として定めました。この「遠野物語の日」に合わせて、きょう、土淵小学校では「遠野物語の日集会」が開かれました。土淵小学校の児童たちは、遠野物語の話者である佐々木喜善が土淵町の出身であることから総合的な学習の時間で遠野物語について学んでいます。きょうの集会では、初めに6年生の児童が遠野物語や佐々木喜善について勉強したことをクイズを交えながら発表しました。また、昔話の冒頭を読み上げて何の話かを当てるという語り部活動に力を入れている土淵小ならではの問題が出されると、下級生たちはすぐに手を上げ元気よく答えていました。このあと、学年ごとに分かれて「遠野物語かるた」で遊び、遠野市の学芸員・前川さおりさんから取った札の解説を聞いて、理解を深めていました。最後に前川さんが「遠野物語は遠野だけでなく、日本中・世界中の人が読んでいる宝物の本です。それに詳しいみなさんも同じくらい大切な宝物です」と話し、これからも、遠野物語や地域のことをたくさん知ってほしいと呼びかけていました。また、きょうは遠野市立博物館の入館料が無料となり、職員は「遠野物語に興味を持ってもらい、改めて知るきっかけの一つになれば」と話していました。

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