2021年6月9日放送

エゴマパウダーを使ったパンづくり

緑峰高校で今週日曜日(6日)、生産技術科野菜果樹研究班の生徒や遠野市農業委員会の女性委員などが、エゴマパウダーを使ったパンづくりを行いました。遠野市農業委員会は、平成28年度から遊休農地活用のためエゴマ栽培を行っており、エゴマ油として利用する以外にも何かできることはないかと、エゴマパウダー入りのせんべいを開発するなど利用方法を模索してきました。そうした中、昨年度から緑峰高校でもエゴマの栽培が始まり、野菜果樹研究班の生徒たちがエゴマを使った商品開発に取り組んでいます。この日は、生徒たちが栽培でお世話になっている農業委員や農地利用最適化推進委員に、考案したエゴマパウダーを使ったパンのレシピを紹介しました。参加した女性委員たちは、まず、材料や作り方の流れについて説明を受けました。そのあと、実際に生地をこねながら、伸び具合や温度の確認など生地をつくるところのポイントを学んでいきました。生徒たちの丁寧なレクチャーとその慣れた手つきに、委員たちは感心しながら楽しくパンづくりに励んでいました。こねては寝かせ、丸めては寝かせ、丹念に生地づくりが行われていました。その生地を使って具材となるりんごを丁寧に包み、もう一度寝かせたあとようやく焼きの作業に入ります。生徒が焼き具合をチェックしながら15分程すると・・・。こんがりキツネ色の見た目にも美味しそうなエゴマの香り豊かなしっとりとした食感のパンが完成しました。これまでに生徒たちは、農業委員会の総会で試作品を提供し委員から感想を聞くなどしてレシピを成長させてきました。生徒たちのエゴマパウダーを使ったパンは、市内の産直で販売されたこともあり好評だったということです。パンづくりに参加した委員たちは、改めて生徒たちの熱心な姿に刺激をもらい、自分たちの活動の励みにしている様子でした。

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