2021年5月31日放送

JAいわて花巻 通常総代会

JAいわて花巻の通常総代会が先週金曜日(28日)花巻市で開かれ、今年度の事業計画など7議案が承認されました。この日の、通常総代会は、去年に引き続き新型コロナウイルス感染拡大防止として書面議決の提出を事前に行い、出席者を減らした中で開かれました。通常総代会では、昨年度、令和2年度の事業報告や今年度、令和3年度の事業計画について審議され、すべて原案通り承認されました。その中、昨年度は、新型コロナウイルス感染症拡大の影響で、農業分野において外食産業や農畜産物の消費が低迷し、農業生産に大きな影響があったといいます。そうした状況の中、第4次中期経営計画の中間年である昨年度は、「販売品販売高250億円への挑戦」と、「10年先を見据えた活動拠点の再構築、JA経営基盤の強化」を最大のテーマに掲げて、各施策の実践に取り組んだことが報告されました。それによりますと、「農家組合員の所得増大・農業生産の拡大」の取り組みでは、米穀事業で、生産者の安定所得確保に向けた買い取りや複数年契約を実施し、172.3万袋の集荷実績をあげたほか、園芸事業では、ピーマンやアスパラガスなどの高収益野菜の作付拡大を進めたことで、ピーマンの販売高が5億円を達成したということです。そうした取り組みの結果、事業総利益はおよそ57億2300万円、経常利益がおよそ5億9000万円、当期余剰金はおよそ3億3800万円となり平成29年度以来3年ぶりの黒字となったということです。また、今年度は、第4次中期経営計画最終年度となることから、「農家組合員の所得増大と農業生産の拡大」を最重点目標に掲げ、販売高206億円を目標に引き続きピーマン・アスパラガスなどの高収益野菜の生産拡大のほか、無料職業紹介所「アグリワーク」による農業労働力の確保対策、「出向く活動」をより強化し農家組合員や農業生産法人などとの関係強化に努め、JAへの結集力強化を図るということです。JAいわて花巻の伊藤清孝代表理事組合長は、「第4次中期経営計画の確実な実戦に向け激変する環境に順応し迅速かつ柔軟に対応することが求められる中、総合事業を展開しながら持続可能なJA経営基盤の確立強化を目指す」と話していました。

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