2021年4月30日放送

茅場火入れ体験

重文千葉家の活用を考える茅場火入れ体験が先週(24日・土曜日)綾織町で行われました。遠野かやぶき保存協会が管理している綾織町の「遠野茅場」は、千葉家の屋根の材料となる茅を育成しています。ここでは、安定して供給できる面積があり、品質が良好ということから、5年前に、文化庁の「ふるさと文化財の森」に設定されました。茅場では、良質な茅が育つ環境を作るために毎年火入れを行っています。ことしは新型コロナウイルス感染症対策として、重文千葉家の活用を考える会のメンバーや地元消防団など人数制限をして火入れ体験が実施されました。この日は、朝6時から作業が始まり、重文千葉家の活用を考える会のメンバーなどおよそ20人が、山火事を起こさないように、細心の注意を払いながら茅を刈ったり、集めた茅に火入れをしてまわったりと、作業に汗を流していました。火を入れることで茅の株が発達するのを防ぎ、根元が曲がっていないまっすぐな茅が育ち、今後、千葉家住宅に品質良好な茅が活用されることが期待されます。なお、千葉家住宅は今年度、馬屋の組立工事や大工小屋の石垣工事を進めて、7年後グランドオープンの予定となっています。

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