2021年2月17日放送

「みんなで学ぶ地域の歴史」

重要文化財の千葉家住宅を中心に地域の歴史を学ぶ学習会「みんなで学ぶ地域の歴史」がおととい(14日・日曜日)綾織地区センターで開かれました。この学習会は、千葉家を中心に、綾織町、遠野市の歴史や文化を学び、理解を深めてもらおうと重文千葉家の活用を考える会が開きました。3回の講座が開かれる予定で、初回となったこの日は、綾織町の地域住民や重文千葉家の活用を考える会のメンバー18人が参加しました。講師は、千葉家の解体・調査に携わっている文化財修理技術者の田口善基さんが務め、千葉家の建物の特徴や歴史について解説しました。このうち、主屋の屋根の構造について、「馬屋」は、長い材料を斜めに組み合わせているのに対し、人が住む「本屋」は、きれいに加工した材料を細かく積み上げていると話し、なぜ、使い分けたのかを説明しました。このほか、石蔵に宮城県塩釜市で採れた石が使われていることから、「他の地域や新しい情報に敏感な千葉家の気質がうかがえる」などと建物から見えてきた当時の生活についても話していました。参加した人たちは、それぞれの建物からかいま見える千葉家の歴史について、興味深そうに話を聞いていました。なお、次回は今月28日に遠野の山の活用に関する講座が開かれるということです。

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