2021年2月1日放送

共生社会フォーラム

共生社会フォーラムがきのう(1月31日・日曜日)市民センターで開かれました。東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会、遠野市のホストタウンの相手国・ブラジルの国歌の合唱で幕を開けた共生社会フォーラム。このフォーラムは、障がいのある人も無い人も誰もが明るく楽しく暮らせる共生社会の実現を目指し、これからの地域社会における共に支え合うまちづくりを進めていこうと、遠野市、遠野市教育文化振興財団、遠野施設管理サービス、遠野みらい創りカレッジの4者連携のもと開かれました。きのうのフォーラムでは、手指の消毒や検温、マスクの着用など新型コロナウイルス感染症の予防対策が取られる中、遠野市が公募をしていたパラリンピック聖火の命名者の表彰が行われました。表彰では、「つなげる遠野の絆の火」と聖火名を命名した遠野中学校2年の白金太一さんに、本田市長から表彰状が贈られました。続いて、遠野市共生社会実践事業者認定証の贈呈が行われました。遠野市共生社会実践事業者は、共生社会の実現に向けて心とまちのバリアフリー化を推進していくため、ハード面やソフト面のバリアフリーに対応している事業者を登録するもので、きのうは市内41団体に、認定証が贈られました。また、フォーラムでは、ホストタウン交流の取り組みを市内外に発信する遠野市ホストタウン交流プロジェクト2020の活動発表も行われました。活動発表では、講師として招かれた東京2020組織委員会経済・テクノロジー専門委員会委員の榎田竜路さんが、地域の魅力を伝えようと市内の高校生が制作した映像を紹介していました。また、共生社会フォーラムでは、多様性尊重の価値も発信しようと、遠野に住む外国人との多文化交流やパラスポーツ体験も企画され、訪れた人たちは、共生社会への理解を深めていました。市民センター講義室には、ホストタウンの相手国・ブラジルをはじめ、フィリピンやミャンマー、ベトナムなど、8つの国・地域のブースが設けられました。訪れた人たちは、各国や地域の歴史や文化、食などを紹介したパネルを見たり、遠野に住む外国人と直接、会話をしたりして、多文化交流を楽しんでいました。また、市民体育館では、東京2020パラリンピック聖火リレートーチの展示や、岩手県出身のアスリートが実際にオリンピックやパラリンピックで使用した道具などの展示もあり、訪れた人たちの興味を引いていました。この他、ボッチャや卓球バレー、車いすバスケットボールのパラスポーツ体験会も実施され、慣れない手つきながらも楽しみながら競技に挑戦する参加者の姿も見られました。きのうの共生社会フォーラムでは、新型コロナウイルス感染症の影響により、一部延期、中止となった企画もありましたが、様々な交流や体験を通じて共生社会への理解が広がる一日となったようでした。

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