2020年12月22日放送

よしず編み

重文千葉家の活用を考える会のメンバーたちが、先週金曜日(18日)、千葉家の屋根に使われる「よしず」を編んでいました。重文千葉家の活用を考える会では、今年度から、千葉家住宅の茅葺き屋根の下地に使われる「よしず編み」に取り組んでいます。千葉家の母屋には、160枚の「よしず」が必要で、重文千葉家の活用を考える会では、今年度中に60枚の「よしず」を作るということです。ことし10月末から2週に一度くらいのペースで「よしず編み」に取り組んでいるというメンバーたち。取材に伺った先週金曜日は、2人一組になり、息のあった様子で、手作りの台に葦を乗せ、重しのついた縄を交差させながら、次々とよしずを編んでいました。この「よしず」は、縦横それぞれおよそ2・5mで、太い葦なら2本、細い葦なら3本と、直径およそ1センチメートルになるように選び、編んでいましたが、この太さは、千葉家に残っていた「よしず編み」の太さを基準にしているということです。また、かやぶき士が屋根をふき替える際、茅とよしずを縛るために手が入るくらいの隙間が必要ということで、少し太めの縄を使うことで編み目が太くなるようにしているということです。葦は、遠野でとれたものを使っているということで、地元の人たちの手で編まれた「よしず」となって、遠野産の茅とともに、遠野の宝「千葉家」の屋根を支えることになります。

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