2020年12月21日放送

映画「どこかに美しい村はないか」遠野市民のための上映会

遠野を舞台にした映画が完成し、おととい(19日・土曜日)、あえりあ遠野で、遠野市民のための上映会が開かれました。「近い未来、田植えをする婆っちゃや、畑で働く人々、食品を手作りする人の姿、伝統技術は消えてしまうかもしれない」。AI時代に警鐘を鳴らすのは、作家の田下啓子さんです。田下さんは、遠野を訪れた際、附馬牛町のガラス絵作家・児玉房子さんが描いたガラス絵に感銘を受け、美しい日本の田園風景が幻想の世界となる前に、失ってはならない大切なものを映画として残したいと、遠野を舞台にした映画「どこかに美しい村はないか」〜幻想の村遠野・児玉房子ガラス絵の世界より〜を制作しました。3年前から企画を練り初め、2018年の春からおよそ1年半をかけて、遠野の豊かな自然や、近代テクノロジーとは真逆のアナログな農法「自然栽培」に挑戦する米農家、リンゴ農家などの姿を追い、ことし4月、映画が完成したということです。新型コロナウイルスの影響を受け、遠野市民を無料で招待しての上映会は延期となっていましたが、おととい、感染症対策を万全にしての開催となりました。この映画は、児玉さんのガラス絵と、遠野の自然の風景、人々をリンクさせながら進行し、田んぼに写る青空や水の音、鳥の声など、遠野の大自然の魅力を感じることができます。映画を楽しみにしていた多くの市民は、遠野の自然の美しさを再認識しながら、自然の中で営まれている日常を切り取った数々の場面にくすっと笑ったり、農家の話にうなずいたりしながら見入っていました。《ONINT》また、この日は、遠野市赤十字奉仕団が、歳末助け合い演芸大会が中止になった代わりに受付で募金活動を展開していました。この募金は、遠野市社会福祉協議会を通じて「NHK海外たすけあい」に贈られるということです。

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