2020年12月17日放送

オンライン版あすチャレ!Academy

共生社会の実現に向けて第一歩を踏み出すセミナー「あすチャレAcademy」がきのう(16日・水曜日)市内2つの会場と東京をオンラインで繋いで開かれました。このセミナーは、障がい当事者のリアルを聞き、学び、一緒に考えることで共生社会の実現を目指すとともに、心のバリアフリーへの意識も高めてもらおうと、日本財団パラリンピックサポートセンターと遠野市が、あえりあ遠野、市役所本庁舎、そして、東京の3つの会場をZoomアプリを使用したオンラインで繋いで開きました。きのうは、会場ごとに席の間隔や出入口を空けて換気を良くするなど、新型コロナウイルス感染症予防対策が取られる中、遠野市保育協会の職員7人と、市の新採用職員7人の合わせて14人がオンラインで参加しました。その中、講師を務めたのは、パラリンピック競技・パワーリフティング女子55キログラム級日本記録保持者の山本恵理さんです。現在、来年開催予定の東京パラリンピックへの出場を目指している山本さんは、生まれつき先天性の二分脊椎症による下肢障がいのため、車いすを利用しています。セミナーでは、そんな山本さんだからこそ話せる障がい者との接し方や心のバリアフリーについてリアルの声をパソコンのモニター越しに届けていました。また、山本さんは、「どんな人でも目指すのは同じゴールです。ぜひ、コミュニケーションをとって、みなさんで共生社会を実現させましょう」と呼びかけていました。山本さんのリアルの声を聞いた参加者たちは、障がい者とのコミュニケーション方法や配慮の仕方など、考えを深めた様子でした。なお、市では、今後も障がいのある人も無い人も誰もが明るく楽しく暮らせる共生社会の実現を目指して、心のバリアフリーを学ぶ取り組みを展開していくということです。

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