2020年12月14日放送

親子工作教室in青笹

青笹地区センターで、先週土曜日(12日)親子工作教室が開かれました。この教室は、ポリテクセンター岩手遠野実習場と青笹地区センターが開催しました。ポリテクセンター岩手遠野実習場は、東日本大震災が発生した平成23年の8月から青笹町の木工団地にある遠野市森林総合センターと遠野職業訓練協会の一部を借り、震災復興訓練として、住宅建築など地域の復興を支える人材の育成を行ってきました。これまで350人を超える人たちが受講し、ものづくり現場で活躍していますが、遠野実習場は、震災から10年を迎える来年3月で、花巻実習場に統合する予定になっています。そこで、これまでお世話になった遠野の人たちへ感謝の気持ちを込めて何か実施したいと考え、青笹地区センターとともにこの教室を開催することになりました。先週土曜日は、検温や換気など感染症予防対策を徹底する中開かれ、青笹小学校に通う児童と保護者が参加しました。初めに、27個の角材を組み合わせてできるキューブパズルづくりに挑戦しました。サイコロ状の木の接着面を紙やすりで削り、木工ボンドで貼り付け、複数のパーツを作ります。児童たちは、説明を受けたあと、お父さんや職員に手伝ってもらいながら、組み立て図を確認し、紙やすりで表面を整えたり、ボンドで角材をくっつけたりして、キューブを完成させていました。そして、木の中には空気が多いため冷たく感じないことや、キューブが何個あるかを数えるために九九のかけ算を使うこと、パズルには何通りの答えがあるかなど、キューブをつくる過程から学びを深めていました。ボンドを乾燥させている間、児童たちも取り組んでいる青笹しし踊りの「しし頭」に使われている「かんながら」の作り方を学びました。職員から「かんな」の使い方、刃がついているので絶対に触ってはいけない箇所などを学んだあと、用意された杉・ヒノキ・青森ヒバ、そして「かんながら」に使われているドロノキの色や香りがそれぞれ違うことも体感していました。そのあと、職員と一緒にかんな削りに挑戦し、大きさの違うかんなを使い比べながら、削ったあとの「かんながら」の香りを確かめていました。児童たちは、自分で削った「かんながら」を切れないように大切に袋に入れて、この日の思い出に持ち帰っていました。

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