2020年11月3日放送

生ごみから持続可能なまちづくりを考える

緑峰高校の生徒たちが、先週金曜日(10月30日)、土淵町の遠野みらい創りカレッジを訪れ、生ゴミから持続可能なまちづくりを考える授業で、生ゴミを分解する容器「キエーロ」を作りました。緑峰高校の生産技術科生活文化コースの2年生は、授業で、持続可能な開発目標・SDGsを観点に「食品ロス」について学んでいます。担当の教員が、先月3日に開かれた「つくる大学」で、食を地に還すコンポスト「キエーロ」について理解を深めたことがきっかけとなり、この日は、生徒たちが、生ゴミから持続可能なまちづくりについて学びました。初めに、講師を務めた市環境課の佐々木将さんから、遠野市のごみの排出状況について説明がありました。このうち、昨年度、一人一日当たりのごみの排出量は876g。ごみ処理経費は、合計およそ2億9600万円で、市民一人当たり1万1000円ほどということです。続いて、遠野みらい創りカレッジの西村恒亮さんが「木製コンポストから始まる持続可能なまちづくり」について話しました。木製コンポスト・キエーロは、土の中のバクテリアを利用して生ゴミを分解する容器と説明を受けた後、生徒たちは、このキエーロを取り入れ、生ゴミを削減することで何ができるかについて考えていました。続いて、みらい創りカレッジで去年12月から実証実験している木製コンポスト・キエーロを見学し、生徒たちは、臭いや虫の発生も抑えられるというキエーロに「作ってみたい」と関心を持った様子でした。見学したあと、早速、100円均一の商品を使って簡易的なキエーロを製作しました。プラスチック容器に土を入れたのみで簡単にキエーロが完成し、そこに実験用に生ゴミを入れ、土に混ぜていました。緑峰高校では、今後、木製キエーロの製作にも取り組みたいとしています。そして、キエーロでできた堆肥を使ってパセリやバジルを育て、調理実習で使うなど、生ゴミから生まれるさまざまな可能性に期待を寄せていました。

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