2020年10月22日放送

鱒沢小学校授業実践交流会

鱒沢小学校で先週木曜日(15日)授業実践交流会が開かれました。遠野市教育委員会では、学力向上に向けた取り組みの1つとして、中学校区ごとに教育研究指定校を指定し、教育に関する研究を推進しています。このうち、昨年度と今年度、遠野西中学校区の教育研究指定校となっている鱒沢小学校では、先週木曜日、授業実践交流会が開かれました。この日は、参観者の3密を避けるため、教室の前に授業の様子を見ることができるモニターを設置するなど感染症予防対策がとられる中、県内の小中学校や市内の高校、遠野市教育委員会などから教育関係者およそ100人が参加しました。鱒沢小学校では「確かな読みの力を育てる指導の在り方〜自力で読み、考えを伝え合う授業づくりを通して〜」を研究主題に、国語科における実践的な研究に取り組んでいます。特に「自力読み」「伝え合い」に焦点をあてた授業実践に取り組んでいて、話し合いのねらいや課題などを記入する「伝え合い交流シート」を作成することで、「確かな読み」の力を育てる授業づくりに取り組んでいるということです。全体会のあと、各クラスで授業が行われました。鱒沢小学校では、今年度から完全複式の学級編成となっています。このうち、5・6年生の教室では、担任の教員が6年生の直接指導にあたっている際、間接授業中の5年生は、リーダーが時間を計りながら「自力で考える時間」「考えた意見を発表する時間」「まとめる時間」へと導く姿が見られました。授業のあと、分科会が開かれました。このうち、高学年の分科会では、直接指導・間接指導・共通指導と複式ならではの授業の進め方の中で、間接授業の際の児童たちが自ら学び取る姿に感心したという感想が多くあがっていました。そして「もっと子どもたち中心に授業を進めてもいいんだなと感じた」と、子どもたちの持つ力について改めて見つめ直していた様子でした。また、複式の学級編成での授業を初めて見たという教員からは、間接授業の際にも、児童たちの話し合いに耳を傾け、助言を行う担任の教員に対して驚きの声もあがっていました。なお、昨年度と今年度、教育研究指定校に指定されている遠野中学校、上郷小学校、鱒沢小学校は、来年2月に開催予定の県の教育研究発表会に、発表校として参加するということです。

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