2020年10月20日放送

3.11東日本大震災 遠野市後方支援資料館整備検討委員会

青笹町にある後方支援資料館の整備の検討を進める、3.11東日本大震災遠野市後方支援資料館整備検討委員会がきのう(19日・月曜日)総合防災センターで開かれました。きのう(19日)は初めに、8人の委員に委嘱状が交付されました。この後、本田市長は、「展示のあり方、資料の見せ方広報、市民や子ども、関係者などにどのように資料館として表していくか検討していただきたい」と、あいさつしました。続いて、委員長と副委員長の互選があり、委員長には遠野市保育協会常務理事の菊池保夫さんが決まりました。遠野市では、ことし6月に東日本大震災10年後方支援活動伝承懇談会を設置し、市が取り組んだ後方支援活動や震災から得た教訓を次の世代にどのように伝承していくか検討を重ねてきました。そして、来年3月で東日本大震災後10年が経つことから、後方支援資料館を現在の場所のまま増築し展示内容や展示方法の充実を図ることが決定しています。第1回となったきのう(19日)の委員会では、課題の共有として後方支援資料館の展示の現状や、増築工事などについて事務局から説明がありました。それによりますと、後方支援資料館の増築は現在の場所におよそ50平米を増築し、これまでの展示に加え新たに映像資料を追加するということです。また、後方支援資料館を市内外に発信していく方法として後方支援拠点だったことが見て分かる看板の設置が予定され、そのデザイン案なども説明されました。当時、遠野市の沿岸後方支援室として後方支援の対応にあたった菊池委員長は、「後方支援資料館は生きた教材として東日本大震災を次の世代に伝える重要な存在。しっかり各委員と共通認識を図り進めていきたい」と、これからの委員会に向けた考えを示していました。なお、この検討委員会では、来年3月に予定されている防災の集いまで全5回の検討会議を開催し、今後、工事業者も含め資料館内部のレイアウトなど具体的な検討が進められるということです。

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